伊藤忠商事/サステ素材打ち出す/11日から20春夏展示会

2019年06月06日 (木曜日)

 伊藤忠商事繊維カンパニーのファッションアパレル部門は20春夏向けに、環境配慮、機能、新技術にこだわった素材やプロジェクトを提案する。11~13日に東京本社(東京都港区)で20春夏素材展示会「マテリアルラボ」を開き、サステイナブル(持続可能な)素材をはじめ、独自の機能や生産背景を持つ素材を紹介する。モノのインターネット(IoT)などの新技術を展示するブースも設ける。

 米国・ライクラ社のスパンデックス「ライクラ」については、水着、デニム、スーツ、オートクチュールまで多様な用途に提案する。

 ポリエステル素材「SPCP」は、原料段階から改良を加え、コットンライクな手触りを実現。シワになりにくく吸水速乾性に優れているため、スポーツ分野にも打ち出す。

 米国で研究開発された気化熱冷却素材「クールコア」は、特殊な生地構造と機能糸が高い冷却効果を発揮する。夏のスポーツや現場作業に適した機能性を訴求する。

 フィンランドのメッツァ・グループとの合弁工場で作るセルロース繊維など、環境配慮型素材も提案する。