19年3月期決算
2019年05月20日 (月曜日)
〈増収も減益に/三菱ケミカルHD〉
三菱ケミカルホールディングスの19年3月期連結決算(IFRS)は、売上収益3兆9234億円(前期比5・3%増)、コア営業利益3171億円(16・6%減)、税引前利益2880億円(16・3%減)、純利益1695億円(20・0%減)で増収ながら減益だった(短信既報)。MMAの需要減退などが影響した。
注力事業の一つと位置付けている繊維は、トリアセテートの新製品を打ち出すなど、着実な事業運営を図った。ただ、「サステイナビリティー(持続可能性)の観点で言えばもっと拡販できた。今後は顧客をさらに増やす」と強調した。
今期の業績見通しは、売上高4兆800億円、コア営業利益3千億円、税引前利益2780億円、純利益1680億円。
〈高機能材が好調/東洋紡STC〉
東洋紡STCの2019年3月期単体は売上高844億円(前期比3・5%増)、営業利益16億円(14・1%増)、経常利益17億円(20・8%増)の増収大幅増益となった。
テキスタイル事業の一部を昨年10月に子会社へ移管したため、繊維部門は7・8%減収の売上高285億円にとどまった。アイテム別では、不採算事業の立て直しを進めたスポーツアパレルが減収増益、別注で苦戦したユニフォームが減収減益、インナーが前年並み、苦戦が続く中東が減収減益だった。
高機能材部門では、国内フィルムが前年並み、「コスモシャインSRF」が好調だった海外フィルムが大幅増収増益、機能樹脂が増収増益、機能資材が増益となった。
今期は売上高830億円、営業・経常利益15億円を見込む。