三菱ケミカル/11年ぶりに出展/「ソアロン」の魅力訴求

2019年03月15日 (金曜日)

 三菱ケミカルは、「インターテキスタイル上海アパレルファブリックス」でトリアセテート繊維「ソアロン」の魅力を訴求した。ソアロンの出展は11年ぶりで、オンリーワン素材としての特徴を改めて伝えるとともに、トリアセテート100%や麻調など素材バリエーションの広がりを紹介した。

 ソアロンは「プルミーエル・ヴィジョン」への出展を始めた2008年から、インターテキスタイル上海への出展は取りやめていた。その間、中国市場での販売は順調に拡大しており、特にこの5年は順調に推移した。ただ、近年は中国市場での競合が激化していることもあり、中国市場での更なる知名度向上を狙って改めて出展することとした。

 ブースではソアロンの特徴を環境、機能性、ファッションという三つの切り口から訴求した。環境配慮型素材としては、「原料は木材パルプでカーボンニュートラルを実現」「原料の樹木は伐採後の再生を保証する計画に基づいて管理される森林からのみ調達」などの特徴を打ち出している。

 素材や縫製品の展示を通じて光沢感や風合いなどソアロンのファッション素材としての特徴を訴求したほか、ウオッシャブルなどの機能性も訴求した。

 ブースは初日午前から盛況で、多くの来場者が詰め掛けた。ソアロン85%・ポリエステル15%の麻調などナチュラル感を出した商品が特に注目された。