三菱ケミカル 繊維資材営業グループ/「キラビス」で倍増めざす/18年度販売量は前年増へ
2019年02月04日 (月曜日)
三菱ケミカルの繊維資材営業グループは、「量は追わず付加価値素材の拡販で事業の中身を変える」(佐野博之マネジャー)としており、2019年度はカーペット用のBCFナイロン「キラビス」や防虫素材「グルーンライフネオ」などの販促と重点的に取り組む。
同グループはポリプロピレン長繊維「パイレン」を主力に展開しており、18年度はキラビスを含む全体の販売量が「前年実績を多少、上回る」とみている。パイレンでは、ネットなどの建築資材が順調だった一方、カーペットがコントラクト、ホームユースでともに苦戦。大型車種での採用が相次いだカーマットは順調だったと言う。
3年ほど前に販売を開始したキラビスが昨年来、一定のボリュームに育ってきており、18年度は主にホテルで使われるロールカーペットやタイルカーペット向けの販売を伸ばした。60色を在庫で構えるとともに、自社の強みに位置付けるきめ細かな対応を今後も徹底し、19年度はキラビスの販売量を倍増させる。
ネットなどの建築資材の販売は19年度も順調に推移するとみており、パイレンではグリーンライフネオや中空「ライブエア」、抗菌「クリーンライフ」といった付加価値素材による商品開発を強化し新規用途開拓を目指す。
グリーンライフネオはワンボックスカーの後部につるすネット用素材に採用されており、アウトドア向けのグッズ・資材や農業資材、ペット用資材をターゲットとする開発、客先へのアプローチで用途拡大に取り組んでいく。