三菱ケミカル/北京・植物工場が稼働/京東集団とパートナーシップ

2018年12月11日 (火曜日)

 三菱ケミカルが、中国で電子商取引(EC)サイト京東商城を運営する京東集団(北京市)に納入した植物工場がこのほど完成し稼働を開始した。両社は今後も植物工場事業で協力関係を継続していくため、戦略的連携契約を結んだ。

 この工場は昨年6月の両社合意に基づき三菱ケミカルが北京市通州区に納入したもの。広さ1万1040平方メートルに及ぶ中国最大級の植物工場という。

 水耕栽培システムなどの導入により、天候や季節に影響されることなく高品質で均一な野菜を生産できるのが特徴。大幅な節水、肥料の低減も可能にした。

 三菱ケミカルの技術で安全な野菜を栽培し、京東のコールドチェーン、ECプラットフォームの統合を通じ、新鮮な野菜をとれたその日に消費者の手元に届けることができる。

 今後も両社は生産、倉庫管理、流通から販売に至る農業の新しいモデルを追求する。高品質で安全な製品を消費者に提供するという京東の目標実現に向けて連携を強化する。