繊維ニュース

伊藤忠/厳しい環境にもめげず拡大へ/第55回藤備会開く

2018年10月23日 (火曜日)

 伊藤忠商事繊維カンパニーは19日、三備地区で取引のある繊維企業と組織する「藤備会」の第55回総会・懇親会を岡山市内で開いた。伊藤忠から小関秀一専務執行役員繊維カンパニープレジデントらが出席、三備地区の取引先約30社50人が集まった。

 小関専務執行役員は、トヨタ自動車とソフトバンクの提携を事例に挙げ、「日本で最も企業価値が高いトヨタ自動車でさえ、百年に一度の大変革の時代と危機感を持っている」と指摘。景況は悪くないものの「順調であればあるほど危機感を共有し、次世代のビジネスをどうしていくかを考えていかなくてはいけない」と話した。

 その次世代のビジネスとして今月4日に発表した、フィンランドでのセルロースファイバーのパイロットプラント設立を紹介。かつて同社の繊維原料部隊は国内と輸出向けで二つの「部」があったが、現在は「原料課」のみが存在する。しかし、欧米で高まるサステイナブル(持続可能な)需要を取り込んでいくことで、再び「課から部に大きくなる可能性もある」と期待。繊維業界は「厳しい環境が続くがめげずに拡大する」と語った。

 懇親会前には丹羽連絡事務所チーフエコノミストの中島精也氏が、「グローバルリスクと世界経済の展望」について講演。米中の覇権争いが長期化の様相を見せる中、これからの経済の展望やマーケットの動向を分かりやすく解説した。