東レ/遮熱・遮光生地に広がり/新タイプでテントにも
2018年08月24日 (金曜日)
東レが展開する遮熱・遮光生地「サマーシールド」の採用が増えている。日傘用途で実績を重ねていたが、防炎商品の新投入によってテントやパラソル分野にも広がってきた。近年の日本の夏は高温になる日が多く、暑さに対応する多くの機能を併せ持つ同生地への注目はさらに高まる。
遮熱、遮光、紫外線遮蔽(しゃへい)機能を持つラミネート加工ポリエステル織物。特殊な3層構造で顔に影ができるほどの日陰効果と99・99%の遮光率、99%以上のUVカット率を実現した。同生地を使った日傘は、昨夏と比べて2~3割の販売増となった。
2018年からは防炎加工を付与した「サマーシールドPB」の提案もスタート。産業資材繊維卸商の加藤は「東レの技術が生かされた付加価値の高い素材。新タイプの投入でテントやパラソル分野での販売が拡大していく」とみる。
サマーシールドを使った製品は、今日24日まで開催中の展示会で紹介。加藤のほか、さくらコーポレーション、富士、BXテンパル、今泉テントが出展している。同生地の単独展は初めて。