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伊藤忠ファッションシステム/受け身の姿勢から脱却/ライフスタイル全般に領域拡大

2018年07月18日 (水曜日)

 伊藤忠ファッションシステムの駒谷隆明社長は17日、同社で記者会見を行い、ライフスタイルを軸に事業領域を拡大する方針を明らかにした。多様化したファッション事象に対応するため、コスメや家電、食品といったライフスタイル全般でこれまでのデータベースをビジネスに生かす。

 同社はファッションビジネスのマーケティングやブランド構築の支援、オンライン販売のサポート、地方創生の受託事業を展開するなど、親会社の伊藤忠商事が手掛けていない分野で存在感を示してきた。その一方で、駒谷社長は「受託型の事業展開が多かった。今後は提案型のビジネスへシフトする。さらに半歩先のマーケットを読み、(伊藤忠商事の)先遣隊としての役割も担う」と語る。

 同氏は伊藤忠商事に入社後、ブランドマーケティング事業部やファッション通販のマガシーク、輸入卸のコロネットなどでキャリアを積み、ファッションビジネスの第一線で指揮を執ってきた。今年4月に伊藤忠ファッションシステムの社長に就任。ECや輸入卸など、これまでの経験・知見を同社に取り入れようとしている。

 ライフスタイル関連で既に、異業種との協業や海外発信といったビジネスを推進。「詳細は言えないが、グローバルにビジネスを行う企業をサポートする。社内のデータを分析し、モノ作りの部分にまで踏み込んで提案したい」(駒谷社長)と述べる。

 消費者のライフスタイルが多様化したことで「事業の強化ポイントを早急に見つけ、集中的に展開したい。潜在化するニーズを見つけ出すのは得意」とも言う。

 ファッションやコスメ、家電といった分野ではウェブサイトを絡めたプロジェクトを進める。世代間のマインド変化や購入者の属性といったデータに加え、同社に所属するウェブアナリストを活用するなど、強みを訴求していく。