新分野挑戦、産地協業も/伊藤忠、北陸藤花会開く

2018年07月12日 (木曜日)

 伊藤忠商事が北陸産地の繊維関連取引先と構成する「北陸藤花会」は10日、福井商工会議所(福井市)で2018年度総会を開いた。北陸藤花会は福井藤花会、金沢藤花会を統合し昨年発足した。

 総会後の懇親会であいさつした伊藤忠商事の小関秀一専務執行役員繊維カンパニープレジデントは、「米中の経済摩擦は恐らく長期戦になるだろう。その中で、日本はどのように戦うのかが課題になる。また、米中問題だけでなく、自然災害など昨今はさまざまな変化や事象が生じる。どのような問題が生じても対応できる力がより必要になる」と強調した。

 繊維カンパニーが前3月期に約200億円の減損処理を行ったのも変化への対応策の一環とし、「(処理を終えた)今期は挑戦する。新分野にも打って出る。北陸産地企業の皆さんとも協業できるので、期待してほしい」と語った。

 懇親会前には伊藤忠経済研究所の秋山勇所長による「注目の国際情勢~米国の今~」と題した講演会も行われた。