中国で高級品生産を/AFFセレクション 孫総経理に聞く
2018年05月24日 (木曜日)
「中国高級アパレル&素材展示商談会(AFFセレクション)」が21、22日、東京国際フォーラムで初めて開かれた。来年3月6、7日には同会場で第2回展を予定している。開催の狙いや手応えを中紡広告展覧公司の孫暁明総経理に聞いた。
◇
――2003年から開かれているAFFは、春に大阪、秋に東京ですっかり定着している。今回「AFFセレクション」を初開催した狙いは。
大阪と東京のAFFはアパレルOEM/ODMの受注を主眼にした展示会だが、商品はボリュームゾーン中心で、来場者も価格志向が強い。中国企業から小規模でいいから、グレードの高いサロン的な商談会をしたいという要望があり、出展者数も43社に絞り込み、装飾も黒を基調に高級感を出した。
――結果はどうだったのか。
2日間で800人を超える来場があり、有力なファッションアパレルや商社、小売りも多かった。初回としては満足している。
――AFFに比べて素材での出展の割合が多い印象を受けた。
企画段階ではアパレルと素材で半々を想定していたが、4分の1が素材になった。縫製国は中国からASEAN諸国やバングラデシュに広がっているが、素材の供給国は圧倒的に中国が強い。これからも素材の展示を増やしていきたい。
――2回目以降は全体の出展規模を増やすのか。
当面は40~50社という規模を維持して、内容を充実させ、AFFとの差別化を図っていく。中国の労働コストは上昇しているのは周知のこと。ボリュームゾーンで価格志向するなら、より安い国々へ生産シフトするのも選択肢の一つだが、中国で高コストに見合う高級品を生産するのも一つの流れだろう。