「AFFセレクション」開幕/厳選43社が「高級感」訴求/生地も高品質打ち出す

2018年05月22日 (火曜日)

 「中国高級アパレル&素材展示商談会―AFFセレクション」が21日、東京国際フォーラム(東京都千代田区)で開幕した。22日まで。主催はAFF、協力は日中経済貿易センターと国家紡織面料館。中国製品にも高付加価値化、高級化が求められるようになっている中で、厳選された企画提案型のアパレルOEM/ODMメーカーと生地メーカー43社が出展した。

 AFFの出展者などから、不特定多数よりもピンポイントな顧客との商談を望む声が上がっていたことから、春と秋にそれぞれ開催される「AFF・大阪」「AFF・東京」のスピンオフ展示会として開催した。ODM対応・素材提案・高機能・高品質のアパレルと素材関連企業が製品や技術などをアピールする。

 今回の出展者のうち、3分の1がテキスタイル関連企業。このうち、ウール、シルク、リネンの混紡などで、既に日本の商社やメーカーと実績のある紡績の青島紡聯繊維科技は、抗菌機能のある銅キトサンポリエステルシリーズを初めて紹介するなど、新たな素材提案に努める。

 カシミヤの自社工場を持ち、原料買い付けから製品輸出まで一体型経営モデルを展開する嘉興新蘭宝実業は、機能性、大口低価格生産に強みを持つ一方、小ロット対応など顧客の要望への対応力を打ち出す。

 イタリア製最先進レピア織機と電子ジャカード機を持つシルク専業の呉江市鼎盛絲綢は、小ロット、多品種、ISO品質管理システム認証と高級シルク認証取得で示される品質の高さを強調する。

 一貫体制で羊毛生地を生産する江陰市振新毛紡は、イタリアのデザイン研究開発チームを3年前から招いている成果も交え製品を紹介する。

 今回は比較的小規模での開催となったが、会場を訪れたバイヤーからは、高級感や小規模ゆえのセレクトしやすさを評価する声があった。