香港貿易発展局副総裁/「FTA締結で香港の越投資は製造業が有力」

2017年12月07日 (木曜日)

 香港貿易発展局(HKTDC)の周啓良(ベンジャミン・チャウ)副総裁は、香港とASEANが11月に調印した自由貿易協定(FTA)と関連の投資協定について、香港企業は投資保護の点でベトナムへ投資がしやすくなり、製造業に潜在性があると述べた。4日付「ベトナム・インベストメント・レビュー(VIR)」が伝えた。

 周副総裁は、「これまではベトナムとの間に包括的に投資を保護する協定はなかったが、FTAが発効することで法的に投資保護がなされる」と説明。「香港や中国本土より比較的に労働コストが低いベトナムには、繊維や玩具、電子機器、自動車関連産業が投資する可能性がある」と言う。

 貿易についても、ベトナムが発効後10年間で、関税を75%引き下げ、次の14年間でさらに10%引き下げる。たばこや石油、乳製品、農水産物などは関税撤廃の対象外だが、「ASEAN市場への輸出はしやすくなると期待されている」と述べた。

 計画投資省外国投資局(FIA)によると、香港からベトナムへの1~11月の海外直接投資(FDI)は、13億8300万米ドルで、全体の6位となっている。

〔NNA〕