明石SUC/「デサント」順調に拡大/採用150校上回るペース

2017年12月04日 (月曜日)

 明石スクールユニフォームカンパニー(明石SUC、岡山県倉敷市)のスクールスポーツ部では2018年入学商戦に向け、17年商戦に過去最高だった150校を上回るペースで「デサント」の採用が推移している。国内生産が中心で「安定した納品が大きい」(宮崎将人スクールスポーツ部長)ことが採用校の拡大につながりつつある。

 デサントの採用拡大の背景には、ブランドへの認知度の高さに加え、これまでとは一線を画すデザインの「エクストラモデル」を16年から投入するなど、商品ラインアップが充実。さらに国内を中心とした生産フォローの体制を取ることから、「採用にちょっとでも前向きな学校に対して積極的にアプローチができる」(宮﨑部長)ことも拡大に貢献してきた。18年商戦での累計採用校は1650校となる見通し。

 自社ブランド「ヨットスポーツ」も17年商戦に比べ、小中学校を中心に採用校が増加、素材の置き換えなど、マイナーチェンジも積極的に提案してきたことで成果が出てきた。18年商戦から販売を本格化したスイムウエアブランド「アリーナ」の採用も数校に決まりつつあるという。

 生産面では協力工場を増やすとともに、宇部テクノパークアソートセンター(山口県宇部市)で2次加工を増強するため、拡張工事を実施。来年から本格的に稼働する。プリント、刺しゅうの設備などは従来のままだが、将来増設することも想定し、加工場を広げる。

 19年商戦ではデサントのハイクラスのエキスパートモデルで、昇華転写プリントを施したデザインのウエアを投入する予定。採用が少ない広島では展示会を開くなどで、シェア拡大に取り組む。

 18年5月期の売上高は前期比4%増を想定する。宮﨑スクールスポーツ部長は「生徒数の減少がどれだけ影響するかまだ分からないが、今のペースであれば達成できる」と話す。