伊藤忠/「グローバーオール」の独占輸入販売権取得

2017年11月20日 (月曜日)

 伊藤忠商事は、英アウターウエアブランド「グローバーオール」の日本市場での独占輸入販売権を取得した。ゲストリスト(東京都渋谷区)を通じ、18秋冬シーズンから本格展開する。

 第2次大戦当時に手袋やアウターウエアの卸売業を営んでいたモリス・ファミリーが、終戦後、英国国防省の委託により、英国海軍の軍服に使用されていたダッフルコートを一般市場向けに販売し、人気を博した。

 これを受けて自社コートブランドとして、当時の取扱いアイテムの「グローブ」と「オーバーオール」を組み合わせたブランド、グローバーオールを立ち上げ、ダッフルコートの代名詞として世界的に認知されるまでに成長させた。中でも、第2次世界大戦中にイギリス陸軍のモンゴメリー将軍が着用していたことから彼の愛称で展開されている「モンティ」ラインは、ブランドを代表するベストセラーアイテムとして支持されている。

 今回の日本市場展開では、20~40代の男女をターゲットに、「モンティ」ラインのカラーバリエーションの拡充や軽量素材の新規採用などに加え、「モンティ」をよりスリムに進化させた新ライン「エリザダッフル」も投入する。

 百貨店や専門店、セレクトショップなどを通じて展開。会員制交流サイト(SNS)などでの発信を強化することでブランドの更なる認知度拡大に努め、初年度に小売価格ベースで5億円、3年後に20億円の売り上げを目指す。