三菱ケミカル/CFRPがアウディに/軽量化実現などが評価
2017年08月24日 (木曜日)
三菱ケミカルの炭素繊維複合材料をハイサイクルプレス成形(PCM工法)で製品化したルーフが、独・アウディ社の新型車に採用された。
三菱ケミカルグループで、自動車用の炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製部品メーカーである独・ベティエ社が成形(製品化)して納める。
独自開発のPCM工法は、積層したプリプレグ(樹脂を含浸させたシート状の炭素繊維中間基材)をプレス機で圧縮成形し、約5分のサイクルタイムで自動車向け部材の量産を可能にする。工法に改良を施すことでカーボン織物仕様としたルーフの成形もできるようになった。
今回の採用は、大幅な軽量化(アルミニウムで成形した同じ部品と比較して約40%軽量化)を実現したことが評価された。織物仕様による高品質で意匠性を兼ね備えたルーフを量産できることも認められた。
6月に発売されたプレミアムスポーツクーペ「アウディA5」シリーズのトップモデルとなる「RS5クーペ」に用いられている。