三菱ケミカル/成長と変革の第一歩に/発足披露パーティー開催
2017年04月13日 (木曜日)
三菱ケミカルは11日、東京都千代田区のパレスホテル東京で発足披露パーティーを開催した。冒頭、越智仁社長は「新会社発足の目的は全てのステークホルダーの期待に応えること」とあいさつし、「その源泉となる人間力の強化によって成長を加速する」と決意を述べた。パーティーには取引先などの約1400人が出席し、同社の門出を祝した。
新会社は、三菱レイヨンと三菱化学、三菱樹脂の3社統合によって、今月1日付で誕生した。売り上げ規模は2兆8000億円を誇り、従業員数は世界で約4万2000人を数えるなど、国内化学産業のリーダーとして、また世界でもトップクラスの化学メーカーとして新たなスタートを切った。
越智社長は「三菱ケミカルホールディングスの中核として、さまざまな課題にソリューションを提供する」とした上で、「IoTや人工知能、バイオなどの技術の活用によってイノベーションを加速させる。それによって新しい価値とサービスを創造する」と強調した。
そのほか、持続的成長の実現やモノ作り力のさらなる強化、グローバル経営の深化などに注力していく方針を示し、「三菱ケミカルの発足はさらなる成長と変革を進める第一歩になる。ステークホルダーの期待に応えるためにも一層の努力を続けていく」(越智社長)ことを誓った。
式に招かれた日本経済団体連合会の榊原定征会長は、「3社統合によって、特に研究開発で機動的組織体系が整備された。ソサエティー5・0の実現をリードする存在としての発展に期待したい」と述べ、日本商工会議所の三村明夫会頭は「三菱ケミカルの発足に敬意を表する」とした。
パーティーでは、麻生太郎副総理、石原伸晃経済再生担当相、茂木敏充衆議院議員(自民党政務調査会長)らも祝意を述べ、三菱東京UFJ銀行の平野信行会長が乾杯の音頭を取った。