丸ホームテキスタイル/17年3月期大幅増収/羽毛布団側が15%増

2017年03月02日 (木曜日)

 布団地製造卸の丸ホームテキスタイルの2017年3月期は、前期比9億円増の28億円程度での着地を見込む。利益面も増益で推移する。

 親会社であるシキボウの商圏移管分が増収に大きく寄与したほか、羽毛布団“側”(中わたを詰める前の半製品)、業務用などの資材がともに前期比15%程度伸びている。

 特に売り上げ比率の高い羽毛布団側は今期上期から販売が好調で、市場での羽毛布団の生産数増加の流れをうまくとらえた。ただ素材がより安価なTTC(ポリエステル×ポリエステル・綿混)の比率が高くなっており、販売数量の伸びほど、売り上げは伸びなかった。

 別注やOEMも健闘した。一方、和布団地の更紗は8%程度減で推移。シキボウの商圏移管分を除いた既存事業ベースでは10%程度増収となっている。

 藤原孝志社長は17年の市場環境について厳しさが増すとし、「消臭など機能加工で付加価値を高めた提案に力を入れる」との方針を示す。