倉敷繊維加工/中国に不織布加工子会社/グローバル展開の拠点へ

2017年01月13日 (金曜日)

 クラボウの短繊維不織布製造子会社、倉敷繊維加工(大阪市中央区)は中国で不織布の機能加工を始める。昨年8月30日付で中国・広東省に不織布の加工子会社、仏山倉敷繊維加工(FKS)を設立しており、今春から本格稼働させる。青山克巳社長は「FKSはグローバル化の試金石」と述べ、2016年度から3年間のグループ中期経営計画で掲げる「海外販売の強化」を、FKSを軸に推進する。

 現在、工場建設中のFKSは資本金190万米㌦(約2億円)、倉敷繊維加工の全額出資により設立した。中国での加工子会社設立について、青山社長は「中国は巨大市場であり、空気、水など環境関連はキーワードになる。その面で十分ビジネスとして成り立つ」とみる。

 FKSは地産地消を基本にフィルター用を中心とする抗菌など不織布への機能加工を行う。基布となる不織布は日本からの供給に加え、現地での調達も予定。調達先も既に確保済みという。

 同社は海外販売の強化に向けインドネシアのグループ企業、クマテックスに駐在員を派遣し、インドネシア国内の開拓にも取り組んできた。「インドネシア販売も形になりつつあり、17年度は期待できる。ただ、日本からの輸出では価格的な問題もある。その面ではFKSからのインドネシア輸出もあり得る」と予想する。

 16年度はFKSの設立のほか、新用途、新顧客の開拓を行うマーケティングサポートグループの拡充、金属イオン除去フィルター「クラングラフト」の生産安定化への設備投資、全工場での品質向上、効率化など「業容拡大に向けた基盤整備を実行した。17年度はその基盤を形にするのが課題。その面で成長の1年にしたい」と考える。