明石SUC/「デサント」が順調拡大/採用累計1400校超に

2016年11月30日 (水曜日)

 明石スクールユニフォームカンパニー(明石SUC、岡山県倉敷市)のスクールスポーツ部は、来入学商戦に向け「デサント」の目標とする100校の新規採用が順調に進み、これまでの採用校の累計が1400校超となる見通し。宮﨑将人スクールスポーツ部長は「デザイン性や機能性が評価され、都市部だけでなく地方でも採用が増えている」と話した。

 デサントは2004年に提携し、本格的に販売を開始して以来、順調に毎年100校の採用を増やしてきた。昨年、「エキスパート」「ベーシック」に加え、「エクストラモデル」の新ラインも投入。目新しいデザインや、3Dのカッティングパターン「デュアルカット」による洗練されたシルエットが好評で、東京や大阪など都市部だけでなく、地方での採用も今回目立っている。

 来入学商戦に向け、エクストラモデルから、毛玉になりにくい、摩擦で融けにくいといった耐久性に優れるタフシリーズを投入しており、「幅広くニーズに沿った提案ができる」(宮﨑部長)ことも新規採用の開拓につながった。

 自社ブランド「ヨットスポーツ」についても、全社共通の企画で着心地の良さを格段に向上させた「スマートワン」のパターンを取り入れたウエアなど開発。別注が多く見本作成が増えており、「素材、副資材で幅広い選択肢を持ち、さまざまな対応ができる」ことを強みに、マイナーチェンジなどの需要も掘り起こす。

 「12月まで新規物件の依頼が来る」ことから、採用校がどれだけ確保できるか分からないものの、今期は増収を確保する見通し。今期を初年度するスクールスポーツの中期3カ年計画「アグレッシブ45」では19年5月期に単体売上高45億円を想定しており、「しっかり目標を達成していきたい」と、新たな仕掛けも模索する。