明石スクールユニフォームカンパニー/学生服価値の発信強化/経済面でも優位性訴求
2016年11月29日 (火曜日)
明石スクールユニフォームカンパニー(岡山県倉敷市)が、学生服の価値の発信を強めている。今年夏ごろから朝日新聞が学生服の価格について批判を展開した影響を考慮し、改めて取引先や学校関係者に学生服の必要性を訴える。
大阪市北区のスカイビルステラホールで24、25日に開いた展示会では(1)仲間・帰属意識の醸成(2)安全性の向上(3)規律の学習(4)経済性――の四つの観点から来場者に学生服が担う多様な役割をアピールした。とりわけ経済面では新潟の公立高校が私服から学生服にしたところ、個人出費がより低くなったことを例に挙げ、経済面でも学生服に優位性があると訴えた。
展示会場では重点素材としてイージーケア性に優れた防汚機能生地「アクイーズ」を紹介した。生地の組成はウール、ポリエステル50%ずつの混率で、織り方によって撥水性を持たせたのが特徴。繊維の奥にまで汚れが入り込むのを防ぎ、軽い汚れであれば、水洗いですぐに落とせる。クリーニングの費用や時間も節約できるメリットがある。
保温素材としては鉱物に由来する保温素材「オーラ」、高級素材として先染めのタスマニアウールを使った生地を訴求した。
企画ではキンロック・アンダーソン社によるオリジナルチェック柄の学生服の提案やオサレカンパニーとの共同企画の制服を提案した。体操服ではデサントと提携した動きやすさと吸汗速乾、透け防止、防融といった機能に優れた商品を訴求した。
大阪展に続き名古屋展は11月29、30日、ウインクあいち(名古屋市中村区)6階で。開催時間は29日が午前10時~午後7時、30日が午前10時~午後6時。両日ともに3回ずつファッションショーを開催する。