Cinteテクテキスタイル/新顧客開拓に期待/初出展の日系3社

2016年10月17日 (月曜日)

 産業用繊維・不織布の国際見本市「Cinteテクテキスタイル・チャイナ」が12~14日、中国・上海新国際博覧センターで開催された。日本からアキレス、東洋紡、ユニチカの3社が初出展し、中国を中心に新規顧客の開拓を目指した。

 ドイツの「テクテキスタイル」出展では常連のアキレスはゴム引布と透明性に優れたPVCフィルムを訴求。ゴム引布はボート、エアーテントなどに使用するもので、透明性フィルムは屋外の日除けや工場の間仕切りなど向け。「ゴム引布への関心が特に高い」と言う。

 東洋紡はスパンボンド不織布(SB)と、高機能アクリル繊維を出品した。主目的とする「情報入手はできた」とし、「今後、いかに中国での商いにつなげるか」を課題に挙げる。ブースには中国だけでなく、インドなど他のアジア諸国からの来場者が訪れ、同社製品に関心を示していた。

 ユニチカは本体のSB、綿100%スパンレース不織布「コットエース」と、ユニチカトレーディングによるポリエステル、ナイロンの熱融着糸を提案した。三菱樹脂の透明フィルム「KTF」と複合SB「エルベス」を組み合わせた材料による防護服が目を引いたほか、昨年以降「中国や台湾の衛生材料向けに拡大するコットエース」にも来場者が興味を示していた。