明石スクールユニフォーム/「デサント」新デザインで拡大/来入学商戦も100校採用へ
2016年08月03日 (水曜日)
学生服販売の明石スクールユニフォームカンパニー(明石SUC、岡山県倉敷市)のスクールスポーツ部は来入学商戦に向け、「デサント」で100校の新規採用を目指す。これまでとは一線を画すデザインのエクストラモデルから、“タフシリーズ”を打ち出し、採用校の拡大につなげる。
同部の2016年5月期決算は、前期比6・2%増の41億7000万円だった。大手専業スポーツメーカーが学校体育着の事業縮小が発表されたことの影響や、デサント・自社ブランド「ヨットスポーツ」ともに例年以上に順調に採用校を獲得することができ、増収に寄与した。
デサントは昨年、これまでの「エキスパート」と「ベーシック」ゾーンに加え、エクストラモデルを投入。目新しいデザインとともに、今まで刺しゅうだったロゴマークを転写プリントにし、シルエットも洗練されたものにした。エクストラモデルの販売も好調に推移したことで、約100校の新規採用校があり、累計の採用校が1300校を超えた。
宮﨑将人スクールスポーツ部長は「今シーズンもスタートが早く、昨年以上に問い合わせが多い」と述べ、今期もデサントで100校の新規採用校、累計で1400校を目標にする。来入学商戦に向けては、エクストラモデルから、毛玉になりにくい、摩擦で融けにくいといった耐久性に優れるタフシリーズを投入する。
耐久性だけでなく「エア・ムーブ」素材の使用によって、衣服内の湿度上昇を抑え、快適な着用環境の追求や、シャープでありながらも、より細身のシルエット「デュアルカットスリム」の採用で、ニーズにより合ったスポーツウエアで市場開拓を進める。ただ、年間で数校は喪失校もあるため、「採用してもらった既存校に対するディフェンスもしっかりしていきたい」(宮﨑部長)と言う。
ヨットスポーツでは全社共通の企画で着心地の良さを格段に向上させた「スマートワン」のパターンを取り入れたウエアを開発。前期は別注対応が多かったが、今期もデザインなど差別化したいという学校への販路を広げる。