ユニチカ記念館/伝統と栄光の歴史伝える
2016年03月07日 (月曜日)
ユニチカの前身である尼崎紡績の旧本社事務所を保存したユニチカ記念館(兵庫県尼崎市)が人気だ。NHK連続テレビ小説「あさが来た」で主人公、白岡朝子(広岡浅子がモデル)を支える夫、白岡新次郎のモデルである広岡信五郎が尼崎紡績の初代社長を務めていたことも人気を後押した。ユニチカの伝統と栄光の歴史を現在に伝える施設として注目されている。
ユニチカ記念館は、尼崎紡績の本社事務所として1900年に竣工した。その後、第二次世界大戦時の空襲被害からも奇跡的に免れた。レンガ造り2階建ての建物は尼崎市に現存する最古の洋式建築であり、外観や内装、昭和天皇行幸時の玉座など往時をしのばせる
館内にはユニチカの前身である尼崎紡績の貴重な資料のほか、大日本紡績、ニチボー、日本レイヨン時代やニチボーと日本レイヨン合併によるユニチカ設立からの資料などを保存・公開している。また、東京オリンピックで金メダルを獲得した女子バレーボール日本代表チームの主力だったニチボー貝塚女子バレーボールチームに関連する資料も豊富に所蔵・公開している。
一般公開は毎週水曜日のみだが、NHK連続テレビ小説が始まってから来場者が急増。2014年度(14年4月~15年3月)は年間500人弱の来場者だったものが15年度はすでに2000人以上が記念館を訪れるなど、ユニチカの歴史を伝える貴重な施設としての存在感が高まっている。公開時間は毎週水曜日午前10時から午後3時まで。入館料無料。