AFF・名古屋2015(アジアファッションフェア)/東海とアジアの橋渡し
2015年06月18日 (木曜日)
「AFF・名古屋2015」――「アジアファッションフェア(AFF)」が初めて名古屋で開催される。今月29日~7月1日の3日間、名古屋市千種区の「名古屋市中小企業振興会館」での開催となる。中国を中心にバングラデシュ、カンボジア、香港、ミャンマー、ベトナムなどの国や地域から139社(149ブース)が出展する。同展は2003年に「チャイナファッションフェア(CFF)」としてスタートして以来、年2回(大阪、東京)開催してきた。昨年は福岡でも行い、今回の名古屋で25回目を迎える。回を追うごとに充実してきた同展は2014年の東京展から出展社をアジア全域に拡大(名称をAFFに変更)。今では日本最大級の繊維・アパレルOEM/ODM展に成長した。
そのAFFが満を持して名古屋で初の開催となる。過去のAFFの来場者は、大阪、東京とも開催地周辺の来場者が最も多く、次いで大阪は東京、東京は大阪からの来場者が多い。そして大阪、東京とも3番目に多いのが東海地区からの来場者だ。
東海地区はテキスタイルメーカーや縫製メーカーが集積するとともに、中心の名古屋には瀧定名古屋やタキヒヨー、モリリン、豊島などそうそうたる繊維の有力専門商社が本社を構える。日本の繊維業界のなかでも最も重要な地域の一つであり、ビジネスチャンスを求めるアジアのOEM/ODMアパレルにとってAFF・名古屋は極めて大きいビジネスチャンスとなる。また、中国とチャイナ・プラスワンでの製造を模索する東海地区の繊維企業にとっても、ビジネスパートナーとの出会いの場となる。
主催者に聞く/初開催で大いに期待/一般社団法人日中経済貿易センター/専務理事/山田寧氏
名古屋では初のAFF開催となります。東海地区の繊維企業から多くの問い合わせがあり「どんな企業が出展するのか」といった問い合わせから、具体的な企業名を挙げて出展を確認する質問まで、興味を持っていただいています。
また、出展社も名古屋での開催には大いに期待しており、募集案内後、すぐにブースが埋まりました。出展企業のほとんどは日本とのビジネス実績を持ち、柄や風合い、感性だけでなく、やはりコストパフォーマンスに注力しています。
チャイナ・プラスワンの流れのなか、中国の企業が東南アジアなどに工場を設立するケースが増え、名古屋展でもこうした企業が出展します。
出展者のなかには東海地区の繊維企業とすでに取引のあるところも少なくありません。今回の結果によっては継続的に開催することも視野に入れるべきと考えています。