東レ「ハレルヤ」開発/「雨晴兼用」傘向け新素材/機能と色合いを両立

2015年02月10日 (火曜日)

 東レは傘用にポリエステル新素材「ハレルヤ」を開発し、洋傘など製造販売のオーロラ(東京都千代田区)との取り組みで展開する。フルダル高密度織物に加工を合わせたUVカット性、撥水性、発色性の良さで機能とファッション性を兼ね備えることが特徴。「雨晴兼用」傘として打ち出し、初年度5万メートル(製品5000本)、3年後10万メートル(製品10万本)の販売を目指す。

 ハレルヤはハイカウントフルダルポリエステル加工糸を高密度に織る国産素材。テキスタイル設計による遮熱性のほか、加工によるUVカット性、撥水性など傘に求められる機能を持つ。加えて、原糸に由来するパウダータッチの柔らかな風合い、淡色から濃色まで鮮やかな発色を実現し、ファッション性も高める。

 今後、オーロラとの取り組みで同素材を採用した製品を「雨晴兼用傘」として展開する考え。両社は日傘向け機能を主体に雨天も対応する晴雨兼用傘でも取り組み、店頭でヒットしたが、急な雨に見舞われることが多くなるなかで、雨傘としての機能を持ちつつ日よけ用に適し、ファッション性も備える、新しいコンセプトとして提案する。

 大手GMS向けで12色を2月下旬から展開する。4月からは全国の有名百貨店でも販売を始める予定で、ライセンス商品を中心にプリントや持ち手にもこだわった高付加価値品を投入する。