上海国際職業装博覧会/日系出展企業手応え上々/日・中の企業コラボも
2014年06月16日 (月曜日)
【上海支局】ユニフォームの専門展示会「第2回上海国際職業装博覧会」が11~13日、上海光大会展センターで開かれた。中国ユニフォーム市場の開拓を目指し、日系企業も出展。2回目ということもあってか、初日から来場者が多く、出展者の手応えも良い。さらに日本企業との協業に取り組む中国企業も出てきている。
<ヤンガー/ボンマックスと女性物>
会場入り口近くにブースを構えたヤンガーはブース中央にレディースユニフォームを並べた。商品はボンマックスとの技術供与契約により開発したもの。契約期間は3年間。
ボンマックスの外川雄一社長は「素材開発、5000人の体形分析、色の研究などに取り組んだ」と説明する。今月末に紳士商品と合わせて、オーダーの参考用カタログを発行する。ヤンガーは11の分公司や約3500の店舗網でカタログを活用し拡販していく。
<青島森華達職業服装/「ECO GREEN」前面に>
昨年に続いての出展となるモリリンの関連会社の青島森華達職業服装は、ワーキングユニフォームの自社ブランド「ECO GREEN」を前面にアピールした。
「ECOGREEN」は一般のローカル商品とは一線を画し、静電気防止や、防水、速乾などの機能性のほか、特許技術も駆使した着心地の良さを付加した商品。発売以来、リピート率がおよそ75%となっている。
モリリンの石黒弘章常務は「いかに差別化し、存在感を出せるかだ」と強調する。ブースには初日から多くの来場者が訪れ、同商品に関心を示していた。
<浙江佳人新材料/「エコサークル」紹介>
帝人の合弁会社、浙江佳人新材料はポリエステルのケミカルリサイクルシステム「エコサークル」を紹介した。
同社は今年秋ごろにも工場が稼働予定。海外グループ会社から糸を調達し、プレマーケティングも進めている。宮坂信義副董事長兼副総経理は「中国国内の手応えが良い」と話す。マテリアルリサイクルに比べ、品質が高く、特殊原糸に対応できることなどが好評だという。
ユニフォーム分野では富士ゼロックスチャイナとの取り組みに続く案件の商談も現在進めている。
<中紡東方貿易/自重堂の総代理に
中国中紡集団の子会社でユニフォーム専門サプライヤーの中紡東方貿易は自重堂の総代理商となった。ブースでも自重堂のワーキングユニフォーム「ジャウィン」や白衣を紹介した。
中紡東方貿易は中国中紡集団の全額出資子会社。ワーキングやオフィスウエア、医療白衣などを扱い米国や日本、ロシア、オランダなどに輸出。国内でも北京やその他地域に販売先がある。
今回の展示会への出展を通じ、全国の代理商などの開拓を狙う。
<新童房商貿〈上海〉/中国で児童向け制服販売>
今回が初出展となる新童房商貿〈上海〉。
日本の子供向けフォーマルウエアメーカーのCATのグループ会社である同社はそのノウハウを生かし、中国での児童向け制服販売に乗り出すための出展となった。
会場の入り口付近に設けられたこともあり、多くの来場者が同社ブースを訪れた。同社はすでに幼稚園にバッグを納入するなど、学校向けの販売をスタートさせており現在、日本人学校や、私立学校などから学生服についての問い合わせ来ていると言う。
今回の出展で、そのビジネスを加速させていく構えだ。