テックスケア・アジアから/手応え上々で商談活況

2013年11月22日 (金曜日)

 【上海=隅山林太郎】アジア最大のクリーニング展「テックスケア・アジア」が21日、上海新国際博覧センターで3日間の会期を終え閉幕した。来場者が前回を上回った企業も多く、各社とも手応えは上々。人があふれるブースも少なくなく、活発な商談が繰り広げられた。

日本シーリング/高性能機種で品質訴求

 今回で3回目の出展となった総合包装機メーカーの日本シーリングは、モーター駆動の自動式包装機「NC―750型」やハンドルタイプの手動式包装機「NC―650型」を出品し、中国での拡販を狙った。

 同社は現在、中国メーカーとの価格差を埋めるため、重要なパーツ以外は中国の委託工場で生産している。それでも価格は、中国メーカー品と比べると1・5倍になるという。しかし「NC―750型」や「NC―650型」は中国メーカー品と比べるとトラブルが少なく、寿命が長い。「価格だけを見るのではなく、製品の品質を理解したうえで購入してもらいたい」と藤井進治代表取締役は語る。

 来年9月に上海で開催されるクリーニング展にも製品PRのため出展を予定している。

三愛工業/欧米市場も視野に

 リネンサプライ・ランドリー・ドライクリーニング関連資材を製造・販売する三愛工業は欧米市場も視野に入れ、顧客のニーズに合わせて対応できる「ロールスプリング」をアピールした。

 ロールスプリングはシーツにアイロンをかけるアイロナー(ハウスリネン用のプレス機)の部品の一部。顧客のニーズに合わせて、信頼性の高い「レンコイル」、巻き付け後のずれが発生しない「テクノプレス」、従来の板バネとコイルスプリングの特徴を併せ持った「マックスプレス」などを用意している。

 テックスケア・アジアは国際的な展示会でもあり、中国市場への販売拡大はもとより、欧米市場へのPRにも余念がない。「中国以外の国々の方にも同社の代理店になってもらいたい」と元田太社長は話す。