日本出展者も活況/テックスケア・アジアから

2013年11月21日 (木曜日)

 【上海=隅山林太郎】アジア最大のクリーニング展「テックスケア・アジア」が21日まで上海新国際博覧センターで開催されている。二日目も初日に続いて好天に恵まれ、多くの人が来場した。日本企業のブースの集客もまずまずで活発な商談が繰り広げられている。

<三幸社/技術力と高品質をアピール>

 ワイシャツなどの仕上げ機を製造販売する三幸社は前回展に続いて2回目の出展。今回展では襟・袖以外をプレスする「LP550J―V2」と襟・袖をプレスする「LP690J―V3」をメーンに日本の技術力と高品質をアピールしている。

 「LP550J―V2」の特徴は立体仕上げ。平面に近い仕上げとなる他社品とは違い、3Dである人間が着るシャツは3Dに仕上げるのが自然との考えから本機を開発。手仕上げに近い仕上がりを追求している。「LP690J―V3」は特殊な形状の受けコテを使用しているのが特徴で、家庭ではできない、伸ばしてプレスを可能にした。

 打越圭介専務取締役は「中国のクリーニング業界に発展してもらいたい。そのお手伝いができれば」と話す。中国のクリーニング市場はまだ出来上がっておらず、今後どれだけマーケットが大きくなるかに期待している。

<ワイエイシイ/省力化を追求>

 仕上げ機メーカーのワイエイシイはテックスケア・アジアだけでなく、毎年開催されている中国国内のローカルクリーニング展にも出展し、中国市場への開拓を強めている。

 中国では年々人件費が年々高騰し、クリーニングの機械化、集中工場化が進んでいる。

 今回出品している自動包装機「YBH―002H」は1時間に550枚包装し、従来の「YBH―001A」の350枚に比べると約1・5倍の処理能力を持っている。今後はさらなる省力化が求められ、処理能力の高い製品が注目されている。

 同社は3年前に上海に現地法人を設立。来年1月には中国紹興市での工場設立を予定している。三好雅仁管理本部中国担当課長は「日本の性能を中国価格で作り、提供していく。それがさらなる拡販につながれば」と意気込みを語る。