テックスケア・アジア開幕/中国クリーニング市場に熱い期待

2013年11月20日 (水曜日)

 【上海=隅山林太郎】アジア最大のクリーニング見本市「テックスケア・アジア」が19日、上海新国際博覧センターで開幕した。初日は天候にも恵まれ、多くの来場者が訪れた。会期は21日までの3日間。

 今回展は前回展比30%増の規模での開催となった。上海新国際博覧センターのW4号館の一部とW5号館の合計1万5000平方メートルに15カ国・地域から150社を超える企業が出展。日本からは三愛工業、三幸社、日本シーリング、ワイエイシイの4社と全国クリーニング生活衛生同業組合連合会が出展している。

 香港、マカオ、シンガポールなどの協会代表らを含む10業界団体から100人を超えるバイヤー団も来場し、活気を高めている。中国国内のテキスタイル・ケア業界の急成長と安定した将来性から、各企業は中国市場を重要視している。

 「中国の人にもっと知ってもらい、認知度を上げたい」と話すのは三幸社の打越圭介専務取締役。同社は前回展に続き2回目の出展。ワイシャツ仕上げ機「LP―550J―V2」や「LP―695J―V2」などを出品し、中国での認知度アップを目指す。

 会場では各国の出展企業が、ランドリー、ドライクリーニングなどの設備から、アイロンなどの関連機器や溶剤に至るまで最新機器・製品を披露している。日本ではあまり見られなくなった大型リネン機なども多数展示してあり、規模の大きさがうかがえる。

 また、期間中には「テックスケア・フォーラム・アジア」が併催され、業界の最新動向を紹介している。初日はクリーニング業界の発展とイノベーションについての講演が開催された。20日はクリーニング業界のトレーニングプログラムが予定されている。

 そのほかにも、アライアンスなどの企業による最新のドライクリーニング、ランドリー設備や、最先端のセルフランドリー、コインランドリーシステムなどの製品紹介が行われる。