帝人今3月期、売上高9千500億円に

2001年04月12日 (木曜日)

 帝人は十一日、二〇〇二年三月期の連結業績が売上高九千五百億円、営業利益五百六十億円、最終利益二百二十億円になる見通しだと発表した。前三月期予想比二六%、三三%、三八%それぞれ増加し、売上高、各利益とも過去最高となる。

 増収増益は、帝人商事と日商岩井アパレルの合併(NI帝人商事)、アラミド繊維「トワロン」買収、帝人システムテクノロジーとインフォコムの合併など戦略的M&A(企業の合併・買収)の効果が大きい。

 繊維事業は前三月期予想の売上高三千四百十億円、営業利益十億円に対し、五千百五十億円、百五億円と五一%増、一〇・五倍になる見通し。「トワロン」買収やNI帝人商事が寄与するほか、主力のポリエステル収益はコストダウンなどにより若干改善、炭素繊維も需要増により改善すると見ている。