三菱レイヨン/来場者は100社超/テクテキ初出展に手応え

2013年07月05日 (金曜日)

 三菱レイヨンは初出展した産業用繊維・不織布の国際見本市「テクテキスタイル2013」(6月11~13日、ドイツ・フランクフルト)について「来場者の反応は良かった。時間はかかるかもしれないが、成約に結び付けたい」(河﨑隆雄アクリル繊維部長)とビジネスへの手応えを得た。

 同社ブースへはドイツ・イタリア・フランス・英国・トルコなど欧州のほか、インド・パキスタン・韓国などアジア企業も来場し、会期3日間で来場社数は100社を超えた。とくに、導電性・光吸収発熱性アクリル短繊維「コアブリッドB」や極細アクリルショートカットファイバー「ボンネルM.V.P」の割繊タイプなどに関心が高かったという。

 コアブリッドBは光発熱性の特徴から、世界的な羽毛不足も背景にした衣料用中わたや、導電性によりアラミド繊維などスーパー繊維と複合した場合、静電気の発生を抑える点などがスーパー繊維関連企業から注目された。河﨑アクリル繊維部長は「今後さらに、スーパー繊維を使用するロープや防護服などの需要家向けにアプローチを強めていきたい」と言う。

 また、ボンネルM.V.P割繊タイプはワイピング性能の高さから、湿式不織布メーカーやワイパーメーカーが興味を示し「サンプル要求も多かった」と語る。

 会期中は来場者の素材に対する関心が高く「見本市終了後も精度の高いフォローができており、欧州販売代理店に対しても具体的な話が持ち込まれている」と今後、ビジネスが本格化することに期待する。