東レ英子会社/自動車内装材を開拓/産業資材強化の一環で

2013年06月26日 (水曜日)

 東レの英国でのポリエステル長繊維織布・染色子会社であるトーレ・テキスタイルズ・ヨーロッパ(TTEL)は、自動車内装材分野の開拓に力を入れる。

 TTELは6月11~13日、ドイツ・フランクフルトで開催された産業用繊維・不織布の国際見本市「テクテキスタイル2013」に東レ本体とは別に単独出展した。

 同社ブースで取材に応じた唐沢明会長兼社長は「長期的に見て、欧州でファッション衣料用生地事業が継続できるとは限らない。その面ではファッション衣料以外、とくに産業資材分野を強化する必要がある」と述べ、産業資材用途の一つとして自動車内装材の展開を挙げた。一部で採用も始まっており「2年後には大きく拡大している」との手応えも示した。

 同社はすでに生産量の80%が非ファッション衣料向けで、テクテキスタイルでは耐熱作業服向けで蛍光色などを表現できる「サーモガード」シリーズなども提案した。