香港の帝人フロンティア/来年4月に統合へ

2012年10月19日 (金曜日)

 帝人フロンティアの香港繊維法人、日岩帝人商事香港と帝人香港は、2013年4月統合に向けて準備を開始する。1月1日付で日岩帝商香港が帝人フロンティア香港(中国名は未定)に社名変更し、存続会社として4月に帝人香港を統合する方式が内定している。本社を帝人香港が入居する九龍側の広東路にあるチャイナホンコンシティに置く予定。3月末までに移転する。

 日岩帝商香港の社員は現在59人、帝人香港は16人。年商はそれぞれ約50億円。日岩帝商香港は化成品、テキスタイル、アパレルを扱い、帝人香港は日本、中国、タイ製のスポーツ、婦人向けを主体にテキスタイル販売を担っている。「テキスタイルの一部商権はかぶるが小さい。その他の商権は重複がない」(治田兼一日岩帝商香港社長)ため、帝人香港の素材背景をアパレルのモノ作りに生かす方向でシナジーの発揮を狙う。