人工皮革・人工スエード
2001年02月19日 (月曜日)
需要増へ、市場開拓
塩ビレザーや合成皮革にとどまらず、天然皮革と並ぶ、あるいは超える皮革調素材を目指して商品開発が続けられてきた人工皮革・人工スエード。(1)超極細など繊維製造技術(2)不織布など基布製造技術(3)ポリウレタン樹脂技術(4)表面仕上げ技術――などを組み合わせてできるこの素材は、世界でも日本メーカーの独壇場となっている。十数億平方メートルといわれる皮革関連素材市場の中でシェアはまだ数%だが、中長期的には飛躍的な需要拡大が可能とみて、各社は商品開発・新規用途開拓などに力を入れている。
*需給調整が課題に
二〇〇〇年度の人工皮革・人工スエード事業は、メーカーによって濃淡はあるものの、総じて厳しい結果となった模様だ。99/00秋冬から需要が急増した国内衣料用途のブームが沈静化し、主要輸出市場である欧州の通貨安が逆風となった。
とりわけ欧州市場は、いす張りなど家具需要が右肩上がりで伸びており、九八年から九九年にかけて各社が行った増設の大きなターゲットだけに、数量・採算ともに影響は大きかった。
九九年度から二年にわたって〝踊り場〟となったわけだが、この状況はあと一、二年は続くとみられる。ユーロ安是正などプラス要因もあるが、曲線で伸びる需要に対し、増設は階段状で能力を拡大する。需給バランス失調は一時的現象であれ避けられない。
しかし、世界で十数億平方メートルとされる皮革関連素材市場に対し、合皮は三億~四億平方メートル、人工皮革・人工スエードは一億平方メートルにも満たない。
着色が自在、においがない、軽い、水に濡れても硬化しないなど人工皮革・人工スエード固有の特徴を全面的に発揮すれば、皮革関連素材市場でのシェアアップは十分可能だ。
こうした中長期的見通しに立って各社は、素材・製法などそれぞれの得手を生かし、輸出と国内、衣料と非衣料など市場、用途のバランスをとりながら、事業拡大・収益向上を目指している。
新規用途では、IT(情報技術)分野の研磨材、ワイピングクロスなど工業資材が有望。衣料、靴、かばん、いす張り、カーシートなど従来の用途が最終製品に使われていたのに対し、工業資材は製造過程で使用される。スペックインまで手間と時間はかかるが、いったん採用されると安定した需要が期待でき、利益率も高いという。各社とも現状では数%程度だが、近年着実に増えている。
<クラレ・クラリーノ>
*新製法開発に着手
クラレは二〇〇三~二〇〇四年をメドに人工皮革「クラリーノ」の新製法を開発することを目指して社内にプロジェクトチームを設置、コストダウンと環境対応をキーワードに作業を始めた。
第四次中期経営計画の最終年度に当たる今年度、クラレ本体からのクラリーノ販売量は前年度より一割強落ち込む見込み。ユーロ、独マルクなど欧州通貨安で輸出が苦戦したのが響いた。九八年末に岡山工場の生産設備を年千二百五十万平方メートルから千五百五十万平方メートルに増設したが、生産量は約千百万平方メートルにとどまる。
アジア向けスポーツシューズ用途、欧州向け衣料用途の需要はそれぞれ九八年、九九年を底に回復傾向をみせており、来年度は九八年度並みの千二百数十万平方メートルまで戻る見通しだが、「中期的に世界の人口皮革市場を展望すると、現行の価格帯から下へ裾野を広げ、〝エコフレンドリー企業〟であるクラレの製品にふさわしい環境コンシャスを打ち出す必要がある」と、新製法開発に全力を挙げる。
これと並行して輸出を拡大し、欧・米・アジアの主要市場をほぼ同規模にするとともに、欧州でインテリア、米国で衣料などを強化して用途のバランス化も図る。
<三菱レイヨン・グローレ>
*衣料用に新商品投入
アクリルを基布に使った三菱レイヨンの人工スエード「グローレ」の今年度販売量は、前年度比横ばいの約二百二十万平方メートルとなる見込み。来年度に向け、衣料用途に「MVG」(モースト・バリュアブル・グローレ、仮称)と銘打ち、三タイプの新素材を投入するなど商品力強化に力を入れる一方、既存設備でこれ以上の増産は不可能なため、外部委託を含め生産量拡大の方策について検討を始めた。
今年度の「グローレ」販売は、輸出がユーロ安などで苦戦したものの、国内向け衣料用、工業資材用などが健闘しフル生産を維持した。国内向け比率は七五%程度まで上昇し、うち四割強が衣料用となる。
01/02秋冬から衣料用に投入する「MVG」は、(1)表面に畝のあるストライプ(2)パシュミナ調(3)一四〇センチの広幅―の三タイプ。為替要因で苦戦した欧州市場でも「ジョルジオ・アルマーニ」が今春夏からスーツ地として採用するなど、「グローレ」ならではのドレープ性・発色性・軽量感が高く評価されている。国内でも主力の婦人用はもちろん、コート、ジャケットなど紳士用を新規開拓分野に位置付け、拡販を進める。
<カネボウ・ベルセイム>
*工業資材用へシフト
カネボウ合繊の人工スエード「ベルセイム」は内外市場で高級衣料素材としての評価が定着しているが、収益性を高まるため来年度から資材用へのシフトを進める。
「ベルセイム」をはじめとする割繊型超極細繊維「ベリーマX」を使ったファブリックの今年度販売量は、ユーロ安で欧州向け輸出が採算的に苦戦したが、数量面では健闘し、全体で前年度比二割増の約三百八十万平方メートルに達する見込み。人員配置など生産体制からして増産は限界に達しているため、採算が良くない小ロットの輸出などを減らし、ワイピングクロスなど工業資材用途を増やすことにした。クリーンルーム内の需要に対応して、加工場である長浜工場に専用の「ホワイトライン」を確保するなどしている。
今年度も資材用途は順調に増え、全体の約二割となった。その結果、秋冬物衣料向けに六、七月がピークだった長浜工場の加工量も、今年度初めて九月になり、月ごとの繁閑差も縮小するなど、生産効率も高まっったという。
得意とする衣料用では、ボリュームゾーン狙いも一時検討したが、「ベルセイム」のブランドイメージを維持するため、従来の高級ゾーンに絞り込み、頂点素材開発を追求する。
<帝人・コードレ>
*レギュラー品を縮小
帝人「コードレ」は、他の人工皮革に比べ、レギュラーわた使いが多い。このため、くつなどの用途では高いシェアを持つが、収益面では苦戦を余儀なくされてきた。このため、三原工場(広島県)でのレギュラー品生産を減らし、マイクロファイバー使いの拠点である子会社、コードレ化成(島根県)へ生産を集中させていく方向である。
今年度の販売量は前年度より数%少ない八百万平方メートルの見込み。しかし二割だったマイクロファイバー使いの比率が三割に高まるなど、質的な強化は着実に進んでいるという。今後もスポーツシューズ、衣料、工業資材などの用途へ、マイクロファイバーや差別化わたを使った商品開発を重視するとともに、コストダウンを追求していく。
また昨年七月から販売した「ロエル」は、加工性・着用性に優れるだけでなく、有機溶剤を使用しないプロセスのため、〝地球環境に優しい人工皮革〟として戦略商品に位置付けている。
<旭化成・ラムース>
*04年度までにフル
九九年九月に年六百万平方メートルに倍増設した旭化成の人工皮革「ラムース」は、二〇〇四年度までのフル生産を目指し、家具、カーシートなどの分野で拡販を進める方針だ。
フル生産の段階の輸内比率は六対四、用途別では家具四〇%、自動車関連・衣料・資材各二〇%を想定しており、各市場・用途でほぼ満遍なく伸ばすことになる。
今年度は二〇%増の三百六十万平方メートルの見込んでおり、来年度は三百八十万平方メートルを目指す。家具用では九九年夏からイタリアに染色加工拠点を確保し、クイックデリバリー体制を強化した欧州市場に続き、米国でも現地加工体制の確立を視野に入れる。
資材分野では成長産業であるIT(情報技術)関連の開拓を重視するとともに、衣料用途では後加工技術を駆使し、プリント、ソフト、表面変化など商品バリエーションの拡大を進める。
カーシートなど自動車関連は、欧米市場で有機溶剤を使わず、水分散系ポリウレタンを使うエコロジー素材ということも評価され需要を伸ばしつつある。
<東レ・エクセーヌ>
*日欧米で需要拡大
東レは人工スエード事業で、増設した岐阜工場(年六百万平方メートル)と伊子会社アルカンターラ社(同九百五十万平方メートル)を二〇〇三年度までにフル稼働させることを目指し、日本・欧州・米国の三大市場でバランスのとれた用途開拓を進める方針である。
今年度の生産量は、国内・イタリアとも伸び、それぞれ四百五十万平方メートル、六百五十万平方メートルとなる見込み。米国の販売子会社、TUAの販売量も自動車内装材向けに日本から生機を供給し、現地テキスタイルメーカーのミリケン社で加工するオペレーションなどが軌道に乗り百五十万平方メートルに達した。
来年度以降は、二つの生産拠点の特徴を生かし、補完し合いながら、日欧米市場での需要拡大を進める。日本では衣料、自動車、家具の三大分野に続く用途として年々販売量が増えている研磨材など工業資材用にナイロン基布タイプの生産を始めた。
欧州では、圧倒的なシェアを誇る家具分野を強化するため、従来の価格帯より一格下の商品を「アルカンターラ」とは別ブランドで投入する予定だ。
人工皮革・人工スエード/需要増へ、市場開拓
塩ビレザーや合成皮革にとどまらず、天然皮革と並ぶ、あるいは超える皮革調素材を目指して商品開発が続けられてきた人工皮革・人工スエード。(1)超極細など繊維製造技術(2)不織布など基布製造技術(3)ポリウレタン樹脂技術(4)表面仕上げ技術――などを組み合わせてできるこの素材は、世界でも日本メーカーの独壇場となっている。十数億平方メートルといわれる皮革関連素材市場の中でシェアはまだ数%だが、中長期的には飛躍的な需要拡大が可能とみて、各社は商品開発・新規用途開拓などに力を入れている。
*需給調整が課題に
二〇〇〇年度の人工皮革・人工スエード事業は、メーカーによって濃淡はあるものの、総じて厳しい結果となった模様だ。99/00秋冬から需要が急増した国内衣料用途のブームが沈静化し、主要輸出市場である欧州の通貨安が逆風となった。
とりわけ欧州市場は、いす張りなど家具需要が右肩上がりで伸びており、九八年から九九年にかけて各社が行った増設の大きなターゲットだけに、数量・採算ともに影響は大きかった。
九九年度から二年にわたって〝踊り場〟となったわけだが、この状況はあと一、二年は続くとみられる。ユーロ安是正などプラス要因もあるが、曲線で伸びる需要に対し、増設は階段状で能力を拡大する。需給バランス失調は一時的現象であれ避けられない。
しかし、世界で十数億平方メートルとされる皮革関連素材市場に対し、合皮は三億~四億平方メートル、人工皮革・人工スエードは一億平方メートルにも満たない。
着色が自在、においがない、軽い、水に濡れても硬化しないなど人工皮革・人工スエード固有の特徴を全面的に発揮すれば、皮革関連素材市場でのシェアアップは十分可能だ。
こうした中長期的見通しに立って各社は、素材・製法などそれぞれの得手を生かし、輸出と国内、衣料と非衣料など市場、用途のバランスをとりながら、事業拡大・収益向上を目指している。
新規用途では、IT(情報技術)分野の研磨材、ワイピングクロスなど工業資材が有望。衣料、靴、かばん、いす張り、カーシートなど従来の用途が最終製品に使われていたのに対し、工業資材は製造過程で使用される。スペックインまで手間と時間はかかるが、いったん採用されると安定した需要が期待でき、利益率も高いという。各社とも現状では数%程度だが、近年着実に増えている。
<クラレ・クラリーノ>
*新製法開発に着手
クラレは二〇〇三~二〇〇四年をメドに人工皮革「クラリーノ」の新製法を開発することを目指して社内にプロジェクトチームを設置、コストダウンと環境対応をキーワードに作業を始めた。
第四次中期経営計画の最終年度に当たる今年度、クラレ本体からのクラリーノ販売量は前年度より一割強落ち込む見込み。ユーロ、独マルクなど欧州通貨安で輸出が苦戦したのが響いた。九八年末に岡山工場の生産設備を年千二百五十万平方メートルから千五百五十万平方メートルに増設したが、生産量は約千百万平方メートルにとどまる。
アジア向けスポーツシューズ用途、欧州向け衣料用途の需要はそれぞれ九八年、九九年を底に回復傾向をみせており、来年度は九八年度並みの千二百数十万平方メートルまで戻る見通しだが、「中期的に世界の人口皮革市場を展望すると、現行の価格帯から下へ裾野を広げ、〝エコフレンドリー企業〟であるクラレの製品にふさわしい環境コンシャスを打ち出す必要がある」と、新製法開発に全力を挙げる。
これと並行して輸出を拡大し、欧・米・アジアの主要市場をほぼ同規模にするとともに、欧州でインテリア、米国で衣料などを強化して用途のバランス化も図る。
<三菱レイヨン・グローレ>
*衣料用に新商品投入
アクリルを基布に使った三菱レイヨンの人工スエード「グローレ」の今年度販売量は、前年度比横ばいの約二百二十万平方メートルとなる見込み。来年度に向け、衣料用途に「MVG」(モースト・バリュアブル・グローレ、仮称)と銘打ち、三タイプの新素材を投入するなど商品力強化に力を入れる一方、既存設備でこれ以上の増産は不可能なため、外部委託を含め生産量拡大の方策について検討を始めた。
今年度の「グローレ」販売は、輸出がユーロ安などで苦戦したものの、国内向け衣料用、工業資材用などが健闘しフル生産を維持した。国内向け比率は七五%程度まで上昇し、うち四割強が衣料用となる。
01/02秋冬から衣料用に投入する「MVG」は、(1)表面に畝のあるストライプ(2)パシュミナ調(3)一四〇センチの広幅―の三タイプ。為替要因で苦戦した欧州市場でも「ジョルジオ・アルマーニ」が今春夏からスーツ地として採用するなど、「グローレ」ならではのドレープ性・発色性・軽量感が高く評価されている。国内でも主力の婦人用はもちろん、コート、ジャケットなど紳士用を新規開拓分野に位置付け、拡販を進める。
<カネボウ・ベルセイム>
*工業資材用へシフト
カネボウ合繊の人工スエード「ベルセイム」は内外市場で高級衣料素材としての評価が定着しているが、収益性を高まるため来年度から資材用へのシフトを進める。
「ベルセイム」をはじめとする割繊型超極細繊維「ベリーマX」を使ったファブリックの今年度販売量は、ユーロ安で欧州向け輸出が採算的に苦戦したが、数量面では健闘し、全体で前年度比二割増の約三百八十万平方メートルに達する見込み。人員配置など生産体制からして増産は限界に達しているため、採算が良くない小ロットの輸出などを減らし、ワイピングクロスなど工業資材用途を増やすことにした。クリーンルーム内の需要に対応して、加工場である長浜工場に専用の「ホワイトライン」を確保するなどしている。
今年度も資材用途は順調に増え、全体の約二割となった。その結果、秋冬物衣料向けに六、七月がピークだった長浜工場の加工量も、今年度初めて九月になり、月ごとの繁閑差も縮小するなど、生産効率も高まっったという。
得意とする衣料用では、ボリュームゾーン狙いも一時検討したが、「ベルセイム」のブランドイメージを維持するため、従来の高級ゾーンに絞り込み、頂点素材開発を追求する。
<帝人・コードレ>
*レギュラー品を縮小
帝人「コードレ」は、他の人工皮革に比べ、レギュラーわた使いが多い。このため、くつなどの用途では高いシェアを持つが、収益面では苦戦を余儀なくされてきた。このため、三原工場(広島県)でのレギュラー品生産を減らし、マイクロファイバー使いの拠点である子会社、コードレ化成(島根県)へ生産を集中させていく方向である。
今年度の販売量は前年度より数%少ない八百万平方メートルの見込み。しかし二割だったマイクロファイバー使いの比率が三割に高まるなど、質的な強化は着実に進んでいるという。今後もスポーツシューズ、衣料、工業資材などの用途へ、マイクロファイバーや差別化わたを使った商品開発を重視するとともに、コストダウンを追求していく。
また昨年七月から販売した「ロエル」は、加工性・着用性に優れるだけでなく、有機溶剤を使用しないプロセスのため、〝地球環境に優しい人工皮革〟として戦略商品に位置付けている。
<旭化成・ラムース>
*04年度までにフル
九九年九月に年六百万平方メートルに倍増設した旭化成の人工皮革「ラムース」は、二〇〇四年度までのフル生産を目指し、家具、カーシートなどの分野で拡販を進める方針だ。
フル生産の段階の輸内比率は六対四、用途別では家具四〇%、自動車関連・衣料・資材各二〇%を想定しており、各市場・用途でほぼ満遍なく伸ばすことになる。
今年度は二〇%増の三百六十万平方メートルの見込んでおり、来年度は三百八十万平方メートルを目指す。家具用では九九年夏からイタリアに染色加工拠点を確保し、クイックデリバリー体制を強化した欧州市場に続き、米国でも現地加工体制の確立を視野に入れる。
資材分野では成長産業であるIT(情報技術)関連の開拓を重視するとともに、衣料用途では後加工技術を駆使し、プリント、ソフト、表面変化など商品バリエーションの拡大を進める。
カーシートなど自動車関連は、欧米市場で有機溶剤を使わず、水分散系ポリウレタンを使うエコロジー素材ということも評価され需要を伸ばしつつある。
<東レ・エクセーヌ>
*日欧米で需要拡大
東レは人工スエード事業で、増設した岐阜工場(年六百万平方メートル)と伊子会社アルカンターラ社(同九百五十万平方メートル)を二〇〇三年度までにフル稼働させることを目指し、日本・欧州・米国の三大市場でバランスのとれた用途開拓を進める方針である。
今年度の生産量は、国内・イタリアとも伸び、それぞれ四百五十万平方メートル、六百五十万平方メートルとなる見込み。米国の販売子会社、TUAの販売量も自動車内装材向けに日本から生機を供給し、現地テキスタイルメーカーのミリケン社で加工するオペレーションなどが軌道に乗り百五十万平方メートルに達した。
来年度以降は、二つの生産拠点の特徴を生かし、補完し合いながら、日欧米市場での需要拡大を進める。日本では衣料、自動車、家具の三大分野に続く用途として年々販売量が増えている研磨材など工業資材用にナイロン基布タイプの生産を始めた。
欧州では、圧倒的なシェアを誇る家具分野を強化するため、従来の価格帯より一格下の商品を「アルカンターラ」とは別ブランドで投入する予定だ。