東洋紡/タイでポリエス樹脂/「バイロン」14年から生産
2012年03月13日 (火曜日)
東洋紡は12日、三菱商事と合弁で、タイ・チョンブリ県のアマタナコン工業団地内に共重合ポリエステル樹脂「バイロン」の製造・販売会社、東洋紡ケミカルズタイランドを設立する――と発表した。
資本金は12億円で、東洋紡が85%、三菱商事が15%それぞれ出資する。今年7月に設立、2014年1月に生産を始め、16年のフル生産時には、年間数千㌧規模となる見込み。
バイロンは塗料、インキ、工業用接着剤などの原料樹脂として用いられ、工業用原材料として幅広い分野で使用される。主要用途は接着剤、コーティング剤、缶塗料、電線皮膜、フィルム表面改質剤など。
これまで東洋紡は国内で製造してきたが、中国、アセアン圏、インドなどでの日系企業、欧米企業の現地生産化や現地企業の市場参入があり、将来的な需要拡大が見込めることから、税制面や流通面で利便性の高いタイに製販拠点を確立した。東洋紡は製造の管理・技術指導を、三菱商事は原料調達・製品販売などの協力を行う。