帝人・アラミド事業部 メタ系、パラ系複合化強化
1998年12月02日 (水曜日)
帝人のアラミド事業部は他素材含め複合化商品の開発に取り組む。メタ系アラミド繊維とパラ系アラミド繊維との複合に加え、ガラス繊維、炭素繊維とアラミド繊維の複合化も検討する。
同事業部は九月一日付で発足。メタ系アラミド繊維「コーネックス」、パラ系アラミド繊維「テクノーラ」を担当しているが、生産、技術、販売面で両素材の交流が容易になったことから、複合化商品の開発を強化。新規用途の開拓につなげる考えだ。
販売面でも共通する用途展開があることから、コーネックス課、テクノーラ課の素材別課体制を用途別課体制に再編することも検討している。
今年度は「コーネックス」「テクノーラ」とも国内販売は落ち込んだものの、輸出でカバー。両素材ともフル生産、フル販売を持続。すでに、需要増に対応して「テクノーラ」の生産能力を来年十月には年産八百トンから同千四百トンへ増強中。
年産二千三百トンの規模をもつ「コーネックス」もボトルネックの解消で早期に同百~二百トンの能力増を図る計画だ。