IFFT ILL/提案力強め、市場活性化
2009年12月04日 (金曜日)
きょう4日まで、東京ビッグサイトで開かれているインテリア総合見本市「IFFT/インテリアライフスタイルリビング」展(主催・メサゴ・メッセフランクフルト、国際家具産業振興会)では、販路の拡大や新たなビジネス市場開拓を狙いに各ブースからは様々な商品および情報が発信されている。
帝国繊維/ブランド多彩に発信
3つの高級リネンブランド――「クラブハードマン」「シャンドゥラン」「リネンコンフォート」を核に展開する帝国繊維は今回、新たなブランド提案を含めてリネンアイテムを多彩に発信した。
新提案としては「ザ・ナショナルトラスト」(英国)でガーリッシュテーストのホームウエアを、また仏サネコ社による値ごろ感のあるカバーリングアイテムなどを打ち出した。
蒲郡商工会議所/販路開拓に本腰
販売に主眼を置き、前回に続き出展した蒲郡商工会議所。前回は「ジャパン・ミカワテキスタイル」の存在を広くアピールする場として活用し、「ダイナミックに描かれた波柄などに、海外を含めた多くの来場者から好反応を得た」という。
そのため基盤となる先染めに今回はプリント物も加えながら、和テーストのカーテンやクッション、テーブルウエア、いす張り、ランプシェードなどを打ち出した。高級旅館などターゲットに、販路開拓に本格的に取り組む。
音部/「三河木綿」前面に
「三河木綿」ブランドを前面に押した音部は、綿産地である三河地方の上質かつ触感・肌触りが良い多重織りガーゼを用いたカバーリングアイテムを中心に展開する。
今回は“花唐草”(フラワーモチーフ)、“重ね格子”(チェック)、“細格子”(同)、“杉の葉”(ヘリンボーン)といった柄をパステルトーンで表現し、それらによって掛カバーやピロケース、シーツ、クッションカバーなどを提案した。
カケン大阪事業所/3テーマで研究発表会
日本化学繊維検査協会(カケン)は近年研究開発しているテーマについての研究発表会をきょう(4日)、大阪・西区の大阪事業所で行う。発表テーマは(1)マスクの捕集効率試験方法の検討(2)肌触りに関する物性値計測の検討(3)獣毛繊維のDNAによる定性・定量技術に関する検討。当日は大阪事業所内の試験室の見学も行う。
ナカモリ/素材特性を積極活用
出展が今回で3回目となったナカモリは、ベビーアイテムにスポットを当てた。得意とする多重織りガーゼは極めてソフトな感触で、そこに顔料プリントを施した。この素材特性を最大限に活かせるアイテムとしてベビー対応を選んだ。
さらにオリジナル製品提案とともに、「柔らかさの追求」など特殊加工業者との協業による付加価値加工にも取り組み、顧客ニーズにきめ細かく対応できる体制も整える。