トンボ/ヨネックスと提携 体育衣料で新ブランド

2008年09月26日 (金曜日)

 学生服アパレルのトンボはスクールスポーツ衣料分野でヨネックスと、「YONEX(ヨネックス)」ブランドのスクールスポーツ衣料の企画・製造・販売に関する広範囲かつ長期的なノウハウ供与を目的とした提携契約を結んだ。契約期間は2008年9月からの10年間、それ以降も更新することを前提とする。

 09年6月の展示会で同ブランドの具体的な新商品を発表すると同時に営業展開を進め、10年4月から納品する。当初の展開アイテムは高校、中学校を対象にトレーニングウエア上下やアスレチックシャツなど基本アイテム(表参照)が中心で、ソックスやタオル、バッグ、水着などの展開も視野に入れる。

 学校体育衣料として価格帯に制約があるなか、機能、デザイン、着心地、耐久性にこだわり、同社スクールスポーツ衣料の頂点に立つハイグレード商品を目指す。第一事業本部の福井正人スポーツ販売部長兼スポーツ企画部長は「学校体育衣料の流れを作るエポックメーキングな商品を考えている」と意欲を見せる。

 売り上げ計画は初年度(09年7月~10年6月)に100校、小売価格3億円、3年目に累計300校、同8億円、5年目に累計500校、同13億円を目指す。

 今期が経営年度として100周年に当たるトンボは、101期目以降の第2世紀に向けて「スクールスポーツ衣料を伸ばしていく」(落司量則社長)と、スクールスポーツ衣料の拡販を重点施策のひとつにあげる。今回のヨネックスとの提携で学販体育衣料分野を抜本強化し、将来的には同分野で現在約7%のシェアを10%にまで引き上げたい考えだ。同社スクールスポーツ衣料分野の売り上げは約28億円(6月期単体)だが、10年後には45~50億円規模への成長を計画する。