伊藤忠/「ジノリ」と合弁

2000年01月17日 (月曜日)

 伊藤忠商事は二月一日付けでイタリアの高級磁器メーカーのリチャード・ジノリ社との合弁事業として「リチャード・ジノリ・ジャパン」を設立し、ライフスタイル型ビジネスに着手することを明らかにした(一部既報)。

 ジャパン設立は「欧米ファッションを導入してきた実績とノウハウを生かすとともに、トータルライフスタイルの提案型ビジネス強化」(加藤誠専務)と「最重要市場である日本での長期的かつ安定したビジネスの推進」(リ社・カルロ・リナルディーニ社長)という両社の狙いが一致したもので、「戦略的同盟」と位置付けている。

 今後のビジネス展開としては高級テーブルウエアをベースに、家庭用品やステーショナリーなどにアイテムを拡大することで、ライフスタイル密着型ブランドに構築する。

 これまでの日本市場での売り上げ実績は十五億円程度で、これを五年後に直営店と百貨店インショップで三十四店舗、五十億円(上代ベース)に拡大する。直営店は大阪ロイヤルホテル内および東京・銀座に路面店を新設する予定。

 ジ社の年商は九十億リラで、インポート比率は五〇%。アフリカ、アラブ諸国を除きほぼ全世界で商品展開するが、そのうち二〇%が日本市場で占められている。定番アイテムの〝イタリアン・フルーツ〟シリーズのカップ&ソーサで、価格は一万五千円。