東洋紡「ザイロン」/次世代のスーパー繊維

1999年10月27日 (水曜日)

 日本では唯一の総合繊維メーカーといえる東洋紡は、プロミックス繊維「シノン」、高強力ポリエチレン繊維「ダイニーマ」、ポリイミド繊維「P-84」、PBO繊維「ザイロン」、活性炭素繊維「Kフィルター」など小型の独自繊維を数多く持っている。

 「シノン」を除けば、いずれも現在同社の利益を支えている機能材メディカル事業本部の下にある。中でも「ザイロン」は次世代のスーパー繊維として同社が最も期待を寄せている事業である。今年六月から本格設備(年産百八十トン)がフル稼働に入った。

 販売面では防弾チョッキ、ヨットのセールクロス、消防服などに米国からの引き合いが多く、全体の七〇%を占める。来年度には同三百トンに増設する計画だ。スーパー繊維各社が狙うプリント配線基板にターゲットを定めている。

 すでに日米でテスト中で、同社の電子材料部隊や子会社のコスモ電子と共同でワークしているが「ある程度の見極めはついた」と手応えを得ている。