あすからジャパン・クリエーション/「メードインJ」後押し 性能評価機関が合同出展

2007年05月08日 (火曜日)

 日本化学繊維検査協会(カケン)、日本紡績検査協会(ボーケン)、日本繊維製品品質技術センター(QTEC)の3社は、9日開幕する「ジャパン・クリエーション(JC)08春夏」展に、「性能評価検査機関」として合同出展する。

 安心・安全を含む品質への関心が高まるなか、素材から製品までの各段階において、第三者的立場で評価する検査機関の役割は高まっている。機能性と感性の両面で進化し続ける「メードイン・ジャパン」素材が結集するJCでは、モノ作りと消費者の双方の視点で、改めて性能評価の重要性を問いかける。

 薄地軽量化や複数加工などの影響で、デリケートな素材も増えており、出展者・来場者の要望により、取り扱いや縫製、保管などのアドバイスもしていく。

 カケンは、独自に開発した歩行動作型サーマルマネキンクールによる、クール/ウォームビズ対応商品の性能評価をはじめ、環境試験室における各種生体反応計測、クリーンルームや医療現場用衣料の試験などを、パネルで分かりやすく紹介する。

 ボーケンは原綿の品質データ測定法などをパネル展示する。ピロケースや下着などの製品からも測定可能な点をアピール。繊維長から、どんな原綿を使っているか判断する。多種多様な原綿の使用をうたい文句にした商品が多く出回っていることから、注目を集めそうだ。

 QTECは「企画から製品まで、あらゆる場面で支援する」をテーマに、繊維製品(セーター)を例に挙げて、その検査手順を具体的にパネルで表現する。川上・川中・川下、そして消費者まで広くアピールする考えだ。