『AFF・東京24秋』出展企業ピックアップ 27~29日、東京ビッグサイト(後)/資材、靴、小物まで多彩に

2024年11月22日 (金曜日)

〈各種RFIDタグを紹介/上海零点服装輔料〉

 2001年に設立されたタグメーカー。中国・上海とベトナム・ホーチミンに自社工場がある。製品ごとの月産能力は、織ネーム3500万枚、洗濯表示ラベル6千万枚、下げ札6500万枚、RFID(無線通信による商品の個別管理システム)タグ5千万枚。

 研究開発力と生産能力が高く、欧米や日本の大手ブランドとの取り組み実績が豊富だ。仕向け地別売上比率は、日本30%、欧米40%、中国30%。

 新型コロナウイルス禍の打撃を受け、20、21年の2年間の業績は芳しくなかったが、22年から回復している。今年の売り上げは、前年を2割上回る見通しだ。

 日本向けは、商社経由と直貿の双方を手掛けている。現在は商社経由が多いが、27年までに商社経由と直貿の売上比率を半々にする目標を持つ。そのため、日本で開かれる展示会に出展するなど、日本ブランドと直接コミュニケーションを図る機会を増やしていく。

 19年に開業したホーチミン工場に続き、25年にハノイでベトナム第2工場を開業する予定だ。

 初出展の今回は、各種RFIDタグを出展する。製品の生産から物流、販売まで全ての工程の業務改善、効率化、品質向上に活用できることを訴求する。

〈創業30年の革靴メーカー/得賽集団〉

 昨年創業30周年を迎えた革靴メーカー。浙江省温州にある自社工場でフォーマルからカジュアルまで、さまざまな革靴を生産している。年産能力は約600万足。強みは、革靴の研究開発から生産、輸出まで一貫で手掛けていることだ。

 中国内販と輸出向けを手掛けている。主な輸出先は米国、オランダ、豪州。業績は近年、安定成長を続けている。日本向けは、商社経由と直貿の双方を展開する。

 日本市場を今後の新規開拓の重点市場と位置付けている。初出展となる今回展では、合繊と人工皮革を使ったメンズとレディースのフォーマルシューズや、カジュアルな革靴、皮使いのスニーカーを紹介する。

〈小回り利く小物メーカー/杭州雨晟電子商務〉

 文具などの小物メーカー、杭州詩曼文具の子会社で、貿易やネット通販関連業務を展開する。貿易業務では、杭州詩曼文具が生産する繊維を使ったギフト品や筆記用具、紙製品などを取り扱う。自社生産でODMやカスタマイズに対応し、価格競争力が高く、小ロット生産が可能なことが強みと自負する。

 中国内販と輸出の双方を手掛けている。輸出先は日本、英国、ドイツ、東南アジアなどで、売上比率は日本40%、欧州40%、東南アジア10%、その他10%。

 日本向けは15年の実績を持つ。日本市場の開拓に近年力を入れ、売り上げを伸ばしている。商社経由と直貿を手掛け、ホテルや文具関係企業に販売している。

 今回展では、エコトートバッグやコインケース、ペンケース、ノートパソコンケースなどの繊維品と、ボールペン、付箋などの文房具、ガラスマグネット、ナプキンホルダーなどの小物を出展する。小ロット生産やカスタマイズに対応し、日本の顧客が求める商品とサービス品質を提供できることを訴求する。

(おわり)