伊藤忠商事/英国発「バブアー」販売権取得/機能性と格式高さ訴求

2022年08月10日 (水曜日)

 伊藤忠商事は、英国のライフスタイルブランド「Barbour」(バブアー)の日本市場での独占輸入販売権を取得した。2022年秋冬シーズンから、バブアーパートナーズジャパン(東京都千代田区)を通じて日本国内での販売を開始する。

 バブアーは、1894年にジョン・バブアーがイングランドの港町サウスシールズで創設したブランド。北海に面した厳しい気候の中で働く労働者に向け、雨風もしのぐワックスドコットン製の耐久性が高いアウターウエアを開発したことがきっかけで誕生した。

 優れた機能性に加え、英国の田園風景に映える色使い、襟元にコーデュロイをあしらったエレガントなデザインも特徴とする。野外活動でも品格のある装いが求められる王族・貴族にも支持され、乗馬や狩猟といった貴族のカントリースポーツ用のジャケットとして普及した。現在は格式高いブランドとして世界中で認知されている。

 伊藤忠は、メンズにとどまらずレディース市場への進出やウエア全般での商品拡充などにより、ライフスタイルブランドとしての世界観を広く訴求していく。5年後をめどに、小売価格ベース100億円の売り上げを目指す。