トンボ・ヘルスケア本部/6月期は4%弱の増収見通し/メディカルが貢献

2022年07月01日 (金曜日)

 トンボのヘルスケア本部の2022年6月期売上高は前期比4%弱の増収を見込む。ケア(介護)向けが苦戦した一方、メディカル向けが売り上げ拡大に貢献した。

 ケア向けは新型コロナウイルス禍の影響で受注が伸び悩んだ。メディカル向けは新規採用が増加。患者衣、病衣は着脱のしやすさなど現場スタッフの負担軽減につながるようなアイテムの需要が高まっている。

 2018年から販売する「ヨネックス」ブランドの売上高は前期比17%増と堅調に受注を増やした。ベースブランドの「キラク」の売上高も前期比微増で推移した。

 来期に向けては、需要が高まっているリハビリ・入院向けのコンフォートウエアと患者衣の安定供給に注力。市場を活性化させられるような新商品開発と戦略の構築を推進する。ただ、原料費の高騰などコストアップが加速している。ある程度の上昇を予測して価格設定を行うとともに、仕様やデザインを工夫するなどして対応する。