ユニチカトレーディング/エレガンス拡充/23春夏婦人服地で

2022年05月18日 (水曜日)

 ユニチカトレーディングは23春夏婦人服地について、これまでのようなカジュアル一辺倒ではなく、お出掛け着需要が回復し「一部でエレガンスな素材感が求められるようになる」(滝澤邦治サスイテナブル繊維営業第一部長)とみる。このため、エレガンス、フェミニンな質感を持たせた素材群を充実させた。

 同シーズンに向けて、「スターフレックス―NR」と「Z―10 VX」の2種の生地を開発した。前者は、高度なエア混繊糸技術により、ランダム構造サイドバイサイド型ポリエステル「Z―10NR」を芯に、アセテートを表面に配した糸を用いた。

 しなやかな風合い、適度なシャリ感が特徴。後者は、Z―10NRに特殊加工を施した芯鞘複合糸使い。ナチュラル感、深みのある色合いが売り。

 このほか、杢(もく)調の表面感、適度な吸水速乾性を持たせた「ジュフィーM」、天然繊維に近い風合いが特徴のZ―10NRなどを打ち出す。

 ペットボトルから再生した 「Z―10」シリーズやブラックフォーマル用が中心の「ノイエ」シリーズの提案にも力を入れる。

 2022年度の販売量は新型コロナウイルス禍前の「19年度並みには戻らない」とみているものの、最近は合繊メーカーと連携し独自企画を打ち出そうとする機運が顧客の間で強まっている。このため22年度は、生地商社に加えてSPAやOEM商社への提案を改めて強化し前年比5%の販売量増を計画する。23年春夏向けでは、前年春夏比20%の販売量増を目指す。