ダイワボウレーヨン/スウェーデン企業と提携/リサイクルパルプを安定調達

2022年04月21日 (木曜日)

 ダイワボウレーヨンはこのほど、廃棄綿繊維からパルプを製造しているスウェーデン企業、リニューセルと提携の基本合意書(LOI)を締結した。今後、リニューセルはリサイクルパルプをダイワボウレーヨンに供給し、これを原料としてダイワボウレーヨンがリサイクルレーヨン短繊維の量産に取り組む。

 リニューセル社は、廃棄されたデニム生地・製品を原料として再利用したパルプ「サーキュロース」を製造している。これを原料にダイワボウレーヨンがリサイクルレーヨン短繊維「リコビス」を開発していた。

 LOIによってリニューセル社がダイワボウレーヨンに対してリサイクルパルプを長期供給する取引条件などが決まった。原料の安定調達を確保したことでダイワボウレーヨンはリコビスの量産を本格化させ、紡績やアパレル、SPAへの供給に取り組む。

 ダイワボウレーヨンの福嶋一成社長は、今回のLOIに関して「リサイクル原料への関心が高まっており、『リコビス』への引き合いも多い。リニューセル社とのLOI締結でリコビスの量産体制も整った。今後、販売を本格化させる」と話す。