三陽商会など/新店舗で実証実験/顧客体験向上へデータ集積

2022年04月15日 (金曜日)

 三陽商会、NRIデジタル(横浜市)、プレイド(東京都中央区)の3社は、オフラインとオンラインを融合したOMOによる顧客体験向上のためのトライアルを22日から開始する。三陽商会が展開するブランド「シービー・クレストブリッジ」のららぽーと横浜店で実施。公式ECサイト、実店舗における顧客行動データを解析、統合して顧客体験の向上を図る。

 顧客が来店時にスマートフォンなどでチェックインし、利用許諾に同意することで、店舗での行動解析を行う。店舗での行動とECでの商品閲覧などを通し、顧客の好みや興味に応じた提案を行い、イベント、キャンペーンなどを案内する。

 ECサイトの情報を見て実店舗に来たケースや、来店したものの購入には至らず、その後ECサイトを訪れたという行動形態も分かるようになる。今後は店舗の在庫データも統合し、商品の在庫状況と顧客行動やライフスタイル・年齢・体形など顧客情報を複合的に組み合わせ、来店促進につなげる。

 NRIデジタルは、デジタルビジネスのコンサルティングを主力とし、野村総合研究所グループに属している。プレイドは顧客体験型プラットフォーム「KARTE」を提供する新興企業で、TSIホールディングスとも協業実績がある。