三陽商会/ショッピングセンター進出/価格抑えた新ラインで

2022年04月13日 (水曜日)

 三陽商会は、百貨店向けのファッションブランド「ブルーレーベル/ブラックレーベル・クレストブリッジ」から派生した新ライン「シービー・クレストブリッジ」(CB)の販売を22秋冬シーズンから開始する。今秋のデビューに先立ち、ららぽーと横浜(横浜市)にCBの単独店を22日に開設。同店でトライアル販売を行い、今後も都心近郊のショッピングセンター(SC)に出店する。

 同社がショッピングセンター向けに新ラインを開発するのは珍しく、百貨店以外では、駅ビル・ファッションビルに婦人服ブランドを展開する形を取っていた。以前はセレクト業態「ギルドプライム」(現在は廃止)でSCへの出店実績があるものの、4月末の時点で、ららぽーと横浜店が唯一のSC店になる。

 クレストブリッジの特徴である英国調のデザインを落とし込み、リラックス感のある素材やシルエットを導入した。百貨店向けの商品と比較し、価格は7割程度に抑える方針。正統派のトレンチコートは、アームホールやショルダーラインにゆとりを持たせ「日常的に長く着用できる」と説明している。

 20代半ば~30代後半のミレニアル世代をコアターゲットに、マンスリーで40型程度を投入。新しい生活様式や多様性を認める意識の広がりを受け、生活のオン・オフをシームレスでつなぐイメージで商品を開発したと言う。商品構成は婦人40%、紳士40%、雑貨20%を計画し、鮮やかなオリジナルのチェック柄を使った雑貨を店頭で訴求する。

 ららぽーと横浜店には、春夏シーズンの商品を展開し、ロゴを配したトップスやスプリングコート、ユニセックス仕様の商品などを並べる。機能素材を採用したスポーティーなアイテムや、イージーケアを意識したデーリーな商品もそろえる。