シキボウ/機能で“シンプル”追求/フェムテック加工など披露

2022年04月06日 (水曜日)

 シキボウは、無駄や課題を取り除くシンプルさを追求し、環境負荷低減や自然との調和、快適性などを実現する機能素材やモノ作りの仕組みを改めて打ち出す。12日から東西で開催する展示商談会でも「レス・イズ・モア」をテーマに、五つの「レス」で持続可能な社会に貢献する素材提案に取り組む。

 展示会では「カーボン・レス」「ウエスト・レス」「サーモ・レス」「ストレス・レス」「ボーダー・レス」の五つの「レス」を切り口とした商品を提案する。特に「ストレス・レス」を実現する商材として、このほど開発した経血対応の消臭加工「フェミュー」と防汚加工「ノアード」などフェムテック加工を披露する。

 「カーボン・レス」として燃焼時の二酸化炭素発生量が少ない特殊ポリエステル繊維「オフコナノ」や染色性の高い連続シルケット加工綿糸「フィスコ」、「サーモ・レス」では防風加工「ウィンガード」などを提案する。モノ作りの仕組みとして「ボーダー・レス」を打ち出し、他社との共同開発品や、1月に設立した台湾子会社を活用した海外生産品などを紹介する。

 「ウエスト・レス」では、グループ会社である新内外綿のアップサイクルシステム「彩生」を提案する。裁断くずや回収製品を反毛して紡績糸に再生する仕組みへの注目が高まってきた。

 展示商談会は12~15日にシキボウ本社ビル(大阪市中央区)、20~22日にプラザマーム(東京都中央区)で開催する。新型コロナウイルス感染防止対策のため完全予約制。予約、申し込みは同社営業担当または同社戦略素材企画推進室(電話06・6268・5553)まで。