伊藤忠商事/日本総代理店の株式取得/「アンダーアーマー」展開へ

2022年04月06日 (水曜日)

 伊藤忠商事は5日、米国の大手スポーツ用品ブランド「アンダーアーマー」の日本総代理店であるドーム(東京都江東区)の発行済み株主の過半数を取得することに合意し、契約を締結したと発表した。今後は、既存株主のUnder Armour(アンダーアーマー、メリーランド州ボルチモア)と伊藤忠商事の2社でドームの経営を担う。

 アンダーアーマーは、1996年に米国のメリーランド大学のアメリカンフットボール選手だったケビン・プランク氏が、コットンTシャツに代わる体にフィットするウエアを開発したのを機に設立された。以来、機能的なウエアや最先端のクッショニングシステムを搭載したスマートシューズなどを展開し、世界有数のスポーツブランドに成長した。

 ドームは98年に事業を開始。「社会価値の創造」を企業理念に掲げ、スポーツを通した豊かな社会づくりへの貢献を目指す。

 伊藤忠商事は、現行の中期経営計画で基本方針の一つに「『マーケットイン』による事業変革」を掲げ、繊維事業ではスポーツ関連ビジネスの拡大を重点戦略に位置付けている。